20年くらい前に、ある製造会社とのお付き合いがありました。駅伝やマラソンが強い会社です。今年も実業団の駅伝でN社の名がありましたが、スポーツ番組でN社の選手が紹介されるだけで、反射的にその頃の研修担当者Oさんを思い出していました。
Oさんとは、仕事上のお付き合いがなくなってからもずっと年賀状付き合いをしていましたが、青天の霹靂、40代の若さで昨年亡くなっていました。ご主人からの欠礼ハガキで知ったのですが、最初、誰のことかまったく分かりませんでした。思い当たる人がいないので、てっきり間違いだと思いました。それでも再度考え、ようやく気がついたのです。「えーっ?」。
研修担当者だった当時、Oさんは社員教育についてまださほど詳しくない担当者でしたので、打ち合わせでは質問が多く説明に時間が掛かりましたが、相当な勉強家でいつの間にか一緒に新しい企画ができるほどになっていました。全部お任せスタイルの企業が多い中、勉強をしてその上で企画に参加する。私にとっては理想的な担当者でした。
会社を離れてからもさまざまな興味関心で勉強を続けていたOさんです。しかし、あれほど元気だったOさんに急な病気が襲う。生身の人間ですからそれも確かにあり得ることです。しかし、「そんな…」と天に抗議したい心境です。こんなことなら、ときどき勉強の成果を見せてもらえばよかった。お互いに「忙しそうだから」と遠慮していたことが悔やまれます。公開講座に招待して、厳しいコメントを肴に一献傾けることができたらどんなに愉しかったことか。
松の内ですが、敢えてOさんについて書かせてもらいました。ご冥福をお祈りします。
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