年が変わって一月一日。タクシートラブルですっかり酔いが醒めて家路についたあと、テレビをつけたらさだまさし氏が生番組をやっていました。ラジオのようなつくりでテレビ番組になっている新鮮な企画。ゴールデンウィーク、夏、秋、など放送は不定期なのですが、年に4~5回あって愉しませてくれます。
今回は後半から見たのですが、「赤信号は渡らない」ということを何度か言っていました。脈絡がわからないのですが、でも、要するに「世の中をよくするには基本的なルールを守ろう。まずここからだ」というさだ氏の主張ではないかと勝手に理解しました。
そう言えば、「赤信号、みんなで渡れば恐くない」という漫才師のギャグを笑っていた時代は、世の中のルールを知っている人、守っている人の方が多かったと思います。しかしどんどん、ルールの意味も必要性もわからず、強引に自分のエゴだけで生きる人の方が多くなった、ように思います。今さらですが、このような本質的な問題を自戒の念も含め考えたい年の始めです。
「年の始めはさだまさし」と併行して「朝まで生テレビ」も見ました。ちょうど年金問題について熱い論議が展開されていました。官僚が日本を悪くした。日本の政治は、今や、どの政党が「官僚をコントロールできるか」にかかっている、という政治家の発言に、ここまで官僚が悪になってしまってもうどうしようもないのだろうか、と暗澹たる気分になりました。
そして、パネラーの一人、姜尚中氏(東京大学大学院教授)が、与党の政治家3人に向かって放った質問が印象に残りました。「これまで収めてきたのに年金がもらえないかもしれないということは、その人にとって生死にかかわること。では、同じようにあなたたちはこの問題について政治生命が掛けられますか?」
3人の政治家は無言でした。司会者の田原総一朗氏もお得意のツッコミは入れず立ち消えになってしまいました。これが意識的に行われたのでないことを祈りたいものです。
政治家も官僚も、国民も、「赤信号」の意味を再認識し、正しく機能させるような一年にしたいものです。
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